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    心臓血管内科・カテーテル治療科


    診療内容

    心臓血管内科 写真

     心臓血管内科・カテーテル治療科の診療は、救急医療、カテーテルとデバイス治療、および再発予防(最適な薬物治療と運動療法)の3本の柱から構成されています。

    循環器救急

     当科における救急医療の目標は、「危機に瀕した患者さんの力になりたい」、「かかりつけ医の先生方と救急隊からのすべての診療依頼に応えたい」ということに尽きます。その実現のために、受け入れ、診断、治療の迅速さと24時間変わらぬ医療レベルの維持を目標に、少なくとも1名の循環器専門医が院内に常駐するようにしています。
     また、医療機関からの問い合わせや診療依頼に循環器専門医が直接対応できる専用ホットラインを設け、迅速かつ適切な治療の提供を目指しています。急性心筋梗塞・不安定狭心症などに対する緊急カテーテル治療は3名の医師でチームを組み、夜間・休日にかかわらず24時間体制で行っています。また、心肺停止やショック例に対するPCPS(経皮的人工心肺)をベッドサイドで開始できる体制もとっています。

    カテーテルおよびデバイス治療

     これまでも当院では、狭心症や心筋梗塞に対するカテーテル治療(PCI:冠動脈インターベンション)を中心として、全身の血管病の治療を行ってきましたが、2014年の新病院オープンに伴い、旧市民病院では施行できなかった様々なカテーテル治療を開始しました。高度石灰化病変にたいするロタブレータ治療はその一つです。冠動脈の病変が高度に石灰化して固くなると、バルーンによる拡張が困難となります。このような症例は、全治療例の数%に認められます。病変の拡張が不十分なまま手技を終えると、冠動脈が急性閉塞をきたしたり、慢性期におけるステント血栓症の原因となります。このような病変の治療にはロタブレータが極めて有効です。ロタブレータとは、歯科治療で使うドリルに似た治療器具です。直径1.25~2.25mmの小さなドリルを毎分約20万回転の高速で回転させ、石灰化して固くなった病変を削ります。ロタブレータは一定の基準を満たした施設でしか使用できません。みなとメディカルセンターは、長崎県内でその使用許可を受けている数少ない施設の一つです。
     また、閉塞性動脈硬化症に対するEVT(血管内治療)、腎血管性高血圧に対するPTRA(腎動脈拡張術)も行っています。高齢化に伴い徐脈性不整脈の患者さんが増加しており、ペースメーカーの新規植え込み例も増加傾向です。特に2015年からは、発作性心房細動や上室性頻脈などの頻脈発作に対するカテーテルアブレーションや植え込み型除細動器などを用いた治療も開始しました。

    再発予防

     冠動脈疾患例では狭心症や心筋梗塞などの再発予防、心不全例では再入院の予防を目標にしています。このような患者さんでは、糖尿病や高コレステロール血症などを含めた適切な薬物療法を行うとともに、運動療法(リハビリ)や禁煙指導を積極的に行っています。また、狭心症や心筋梗塞などの患者さんに冠動脈(心臓)のカテーテル治療を行うだけでは、十分ではありません。このような患者さんは全身の血管に高度な動脈硬化を合併しています。将来、頸動脈が詰まって脳梗塞を起こしたり、足の血管が詰まって下肢切断に至ることがないように、全身の血管の動脈硬化進展予防をしっかりと行っていくことが重要です。当科ではこのような全身の血管疾患の診断から治療、予防までを一貫して行うことが可能です。ガイドラインに準拠することは基本ですが、さらに効果をあげる薬物治療はないか、あるいは、予後の推測により有用なマーカーはないか、ということを常に模索しています。
     現在の、そして未来の患者さんに対して、常にベストの治療を行うことが私たちの責務と認識しています。その実現に向けてスタッフはみな心を一つにして、頑張っていく所存です。力強いサポートをこれからもよろしくお願い致します。

    対象疾患・得意分野・専門分野

     心臓だけでなく、大動脈、頸動脈、腹部や四肢の血管など、全身のあらゆる血管の病気を対象としています。
     循環器救急では、特に胸痛、呼吸困難、意識消失、動悸発作などを得意としています。
     具体的な疾患としては、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症(大動脈弁狭窄症、僧房弁狭窄症)、頸動脈狭窄症(脳梗塞)、鎖骨下動脈狭窄症、腎動脈狭窄症(腎血管性高血圧症、難治性心不全)、下肢閉塞性動脈硬化症、肺塞栓症・深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などが治療対象となります。また、不整脈に対するペースメーカー治療やカテーテルを用いたアブレーション治療を行っています。

     他の施設で治療を受けている方に対するセカンドオピニオン外来も実施していますので、お気軽にご相談ください。

    診療実績・手術件数

    手術件数

    手術内容 2015年 2016年
    冠動脈形成術・ステント留置術(PCI) 464件 406件
    四肢血管形成術・ステント留置術(PTA) 42件 66件
    経皮的腎動脈形成術(PTRA) 2件 4件
    ペースメーカー植え込み 79件 88件
    ICD植え込み 7件 5件
    CRT-D植え込み 2件 2件
    CRT-P植え込み 1件 3件
    アブレーション 51件 53件
    週間外来担当医表

      月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
    心臓血管内科(新患) 中嶋 寛
    布廣 龍也
    黒部 昌也 古殿 真之介 武藤 成紀
    福嶋/真下
    中嶋 寛
    福嶋(午後新患)
    心臓血管内科(再診) 武藤 成紀 中嶋 寛 黒部 昌也 布廣 龍也
    古殿 真之介
    心臓血管内科(不整脈) 末永 英隆
    (新患)
    ペースメーカー外来
    第1第3火曜日
    13:30~
    カテーテル治療科 竹下 聡
    (新患)
    竹下 聡
    (新患)
    スタッフ紹介

    • 心臓血管内科主任診療部長
      医局長

      中嶋 寛

      長崎大学出身 昭和59年卒業
      ■特に専門とする領域
      循環器一般、狭心症・心筋梗塞
      ■専門医・認定医
      日本内科学会認定内科医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医、日本高血圧学会高血圧指導医、日本心臓病学会心臓病上級臨床医(FJCC)、臨床研修指導医








    • 心臓血管カテーテル治療科
      主任診療部長

      竹下 聡

      長崎大学出身 昭和61年卒業
      ■特に専門とする領域
      狭心症、心筋梗塞、カテーテル治療、閉塞性動脈硬化症、頸動脈狭窄症
      ■専門医・認定医
      日本循環器学会認定循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医・認定医、日本心臓病学会 心臓病上級臨床医(FJCC)、日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、米国心臓病学会正会員(FACC)

      ■経歴
      米国Tufts大学内科助教授
      帝京大学医学部内科学講座助教授
      国立国際医療センター循環器科 CCU医長
      国立循環器病センター心臓血管内科医長
      湘南鎌倉総合病院循環器科部長
      東京理科大学客員教授



    • 診療部長

      布廣 龍也

      長崎大学出身 平成元年卒業
      ■特に専門とする領域
      循環器一般、不整脈・心不全
      ■専門医・認定医
      日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本高血圧学会高血圧指導医、日本心臓病学会心臓病上級臨床医(FJCC)、臨床研修指導医

    • 医長

      古殿 真之介

      長崎大学出身 平成12年卒業
      ■特に専門とする領域
      循環器一般・狭心症・心筋梗塞
      ■専門医・認定医
      日本内科学会認定内科医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医、臨床研修指導医
    • 医長

      末永 英隆

      長崎大学出身 平成12年卒業
      ■特に専門とする領域
      不整脈、カテーテルアブレーション、植込みデバイス(ペースメーカー、ICD、CRT)
      ■専門医・認定医
      日本循環器学会専門医、日本内科学会認定内科医、植込み型除細動器ぺーシングによる心不全治療研修証取得、日本不整脈心電学会認定不整脈専門医


    • 医長

      武藤 成紀

      久留米大学出身 平成15年卒業
      ■特に専門とする領域
      循環器一般
      ■専門医・認定医
      日本内科学会認定内科医、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定医
    • 医師

      黒部 昌也

      長崎大学出身 平成22年卒業
      ■特に専門とする領域
      循環器一般
      ■専門医・認定医
      日本内科学会認定内科医、日本心血管インターベンション治療学会認定医
    • 医師

      福嶋 理知

      長崎大学出身 平成25年卒業
      ■特に専門とする領域

      ■専門医・認定医

    • 医師

      真下  優香

      長崎大学出身 平成26年卒業
      ■特に専門とする領域

      ■専門医・認定医

    専門外来のご案内

    受診につきまして、予約センター(みなとさぽーと医療連携センタ―内)よりご予約ください。
    TEL:095-822-3251(代表)  受付時間:平日午前8時30分~午後16時30分

    脂質異常症外来(月曜日:9:30~10:30診療)

    LDL-C値のコントロールを行うことにより、冠動脈疾患の発症及び再発の予防につなげることを目的としています。

    • 対象者

    高コレステロール血症
    血清総コレステロール ≧ 260mg/dL
      または 
    血清LDL-コレステロール ≧ 180mg/dL 
    ※空腹時・食後を問いません

    高トリグリセライド血症
    血清トリグリセライド(中性脂肪)の値が
    空腹時 ≧ 500mg/dL 
     または 
    食後 ≧ 1,000mg/dL

    薬物スタチン製剤などで加療しても脂質値が低下しない方などが対象となります。

    これらの患者さんは、診断や治療を必要とする場合があります。一度ご紹介いただければ幸いです。治療など安定した後、速やかに再紹介いたします。
     ※医療機関からの紹介・予約をお願いします。
     ※受診の際は空腹受診をお願いします。

    症例検討:Cardiology Case

    その他

    竹下 聡 主任診療部長がベストドクターズに選ばれました
    ベストドクターズ 写真

     心臓血管カテーテル治療科 竹下 聡 主任診療部長が米国ベストドクターズ社から、医師同士の評価によって選ばれる“The Best Doctors in Japan 2014-2015”に選出されました。
     
     ベストドクターズ社は米国に本拠を置き、世界各国で病状に応じた適切な治療やセカンドオピニオン取得のための名医紹介などを行っている会社です。
    ベストドクターズ社の名医選出方法は、膨大な数の医師に対して、「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、どの医師に治療をお願いしますか?」とアンケートを行い、その中で治療能力、研究結果、最新医療情報への精通度などを考慮した上で、ある一定以上の評価を得た医師(それぞれの国での医師全体の上位1〜5%程度)を名医(Best Doctors)と認定するというものです。
     現在、世界中で約53,000名の医師が名医として認定されており、日本では6,098名が認定されています。

    ベストドクターズ公式サイト:http://www.bestdoctors.jp

    Best Doctors、star-in-crossロゴ、ベストドクターズ、Best Doctors in JapanおよびFineBestDocは
    米国および/その他の国におけるBest Doctors,Incの商標です。

    後期臨床研修医・スタッフ医師募集

     心臓血管カテーテル治療科では、カテーテルインターベンションの手技修得を希望する後期臨床研修医、スタッフ医師を募集しています。循環器専門医や心血管インターベンション治療学会認定医などの資格取得を目標に当院で研修を行ってみませんか。


    【概要】
     当院心血管センターは、心臓血管内科、心臓血管外科、心臓血管カテーテル治療科の3科協力体制のもとに運営されています。心臓血管カテーテル治療科は、主に心血管疾患に対するカテーテルインターベンションを担当しています。
     後期臨床研修医は、心血管インターベンション学会専門医による指導のもと冠動脈造影などのカテーテル検査を年間200-300件担当します。カテーテル検査の基本手技を修得した後は、月間平均7例のカテーテルインターベンションが経験可能です。(2014年実績)

     2014年の新病院開院に伴い、心血管センターでは救急搬送症例が増加しており、現在、長崎市の循環器救急の中核的存在となっています。救急患者の多くは冠動脈疾患で、PCIの約4割はACS症例が占めます。また、うっ血性心不全、弁膜症、心筋疾患、心膜疾患、大動脈疾患、肺塞栓症、不整脈、先天性心疾患などの患者も少なくなく、循環器疾患の全般にわたり幅広い研修が可能です。研修期間中には電気生理学的検査、カテーテルアブレーション、永久ペースメーカー植え込み術、ICD/CRT植え込み術、下大静脈フィルター留置術なども経験します。
     また、学会活動にも積極的に取り組んでいます。発表者には、国内外における学会参加を全面的にサポートしており、海外での学会発表を年間に複数回行っている研修医もいます。
    ※お問い合わせ 心臓血管カテーテル治療科 竹下まで 

    論文

    2014年発表論文

    1. Uchida U, Nakashima H, Takeshita S. Modified mother-child technique using a buddywire. J Invasive Cardiol. 26:E52-E53,  2014.
    2. Takeshita S, Asano H, Hata T, Hibi K, Ikari Y, Kan Y, Katsuki T, Kawasaki T, Masutani M, Matsumura T, Premchand RK,
       Rao SP, Suzuki T, Takahashi A, Takeda R, Tanaka S, Yamazaki S, Yin WH, Yoshimachi F, Saito S; NAUSICA
       Trial Investigators. Comparison of frequency of radial artery occlusion after 4Fr versus 6Fr transradial coronary
       intervention (from the Novel Angioplasty USIng Coronary Accessor Trial). Am J Cardiol. 113:1986-1989, 2014.
    3. Takeshita S. How does the catheter size affectaccess site-related complications in radial percutaneous coronary
       intervention? Interv Cardiol. 6:395-397, 2014.

    2016年発表論文

    1.  PCI時代の急性心筋梗塞患者の来院時血糖値と長期予後の関連
      布廣龍也、黒部昌也、中嶋寛
      心臓 第48号 第1号(2016.1.15)
    2. 房室ブロックの心電図を読む
      布廣龍也
      Heart View Vol.20 No.4:90-96,2016

    2017年発表論文

    1.  急性心筋梗塞を発症した2型糖尿病患者での冠動脈プラーク特性 ‐光干渉断層法(OCT)を用いて‐
      布廣龍也、古殿真之介、中嶋寛
      循環器内科,81(2):207-212,2017

         
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