病理診断科は、専任病理医1名、大学からの応援医1名、細胞検査士3名から構成されており、病理診断を専門とする診療科です。
毎日、診療で提出される患者さんからの生検標本(胃、肺、肝臓、大腸、子宮頸部、咽頭、皮膚、骨髄など)、手術標本、細胞診標本(婦人科の子宮頸部・体部、乳腺穿刺吸引細胞診など)の診断を行っています。この診断により、患者さんの治療方針が決定しますので、非常に重要な分野です。
手術中に癌の有無や、良悪の判定をする術中迅速診断(組織診・細胞診)も毎日のように行われています。これにより、術式変更が起こることもあります。
当院で不幸にして亡くなられた患者さんに対しては、病理解剖(剖検)を行なうこともあります。これにはご遺族の承諾が必要です。剖検により、最終死因や、生前の臨床診断の確認、病変の広がりがわかります。全く予想もしていなかった病変が見出されることもあります。
当科ではすべての疾患が対象になります。頭から足先までのすべての臓器の異常について形態学的に異常を見出し、診断します。
当科では専任の病理医は、内分泌・生殖器、泌尿器分野を得意としていますが、一応すべての疾患に対応し、問題があるときは院外の専門家にコンサルテーションしています。
診断報告をなるべく早く申し込んだ臨床医に返送することを心がけています。
剖検 (ACH) |
細胞診 (CCH) |
組織診 (SCH) |
迅速組織診 | 組織診合計 | ||
2009年 | 14件 | 5,054件 | 3,345件 | 148件 | 3,493件 | |
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2010年 | 11件 | 5,399件 | 3,105件 | 172件 | 3,277件 | |
2011年 | 6件 | 5,346件 | 2,865件 | 136件 | 3,001件 | |
2012年 | 13件 | 5,346件 | 2,947件 | 128件 | 3,075件 | |
2013年 | 11件 | 5,691件 | 2,934件 | 126件 | 3,060件 | |
2014年 | 8件 | 5,756件 | 3,144件 | 109件 | 3,253件 | |
2015年 | 5件 | 5,904件 | 3,905件 | 160件 | 4,065件 | |
2016年 | 5件 | 6,121件 | 3,971件 | 140件 | 4,111件 | |
2017年 | 8件 | 6,518件 | 4,094件 | 152件 | 4,246件 | |
2018年 | 6件 | 6,977件 | 4,170件 | 174件 | 4,344件 |
主任診療部長
構成メンバー
入江 準二 | 病理診断科 主任診療部長 |
丸尾 俊昭 | 細胞検査士 |
里 翼 | 細胞検査士 |
佐藤 亮子 | 細胞検査士 |
堀 由美子 | ドクタークラーク |
藩 さと子 | 技術補助員 |
当センターでは病理外来を行っています。
ご自分やご家族の病理診断に疑問がある方々、分り易い説明が欲しいという方々のために病理医が噛み砕いてお話します。病理診断について直接病理専門医から説明を聞くことで、病気に対する理解が深まり、治療に積極的になることが期待できます。
受診をご希望の方は、まず主治医にご相談下さい。主治医を通して、当科に予約を取っていただきます。
どうぞ病理診断科へお越しください。