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    ストロンチウム疼痛緩和治療


    概 要

     2008年3月より開始した、有痛性多発骨転移に対するストロンチウムによる疼痛緩和治療も順調な伸びを見せ、2012年10月現在、61名84回の治療回数を数えています。日本全国でもtop10に入る症例数を経験し、効果の方も84%に奏効し、疼痛緩和の効果は非常に高い確率で得られています。使用可能施設も440施設を超え、投与症例も6600症例を超えており、県内のがん診療連携拠点病院のすべての施設で治療可能となりました。

    ストロンチウムとは

     ストロンチウム89は、物理的半減期が約50.5日の高エネルギーβ線放出核種です。福島での不幸な事故で放出されたストロンチウムはSr-90で半減期も長く(29年)、エネルギーも弱く、実際に治療で使用しているものとは全くの別物です。 放出されるβ線の最大エネルギーは1.49MeVで、組織内飛程は平均2.4mm(最大8mm)であり、周囲への被ばくもほとんど考慮する必要はなく、この点からも外来での治療が可能となっています。骨シンチと同じような機序で骨転移部位周囲の造骨活性を示す部位に集積し骨転移病巣へβ線が照射されることにより疼痛緩和の効果が出現し、また、正常骨髄への集積は弱く、被ばくは骨転移部位の約1/10と少なく、比較的安全に、1回の静脈投与で全身の骨転移部位を照射可能となっています。
     また、当院での治療成績は、奏効率85% 鎮痛剤の減量が70%程度となっています。

    適応について

    適応について

    以下のすべての基準を満たしていることが必要です。

    • 組織学的ないしは細胞学的に固形癌が確認されている(多発性骨髄腫は適応外)
    • 骨シンチで多発性骨転移があり、疼痛部位に一致して骨シンチで異常集積がある
    • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やオピオイドでは、疼痛コントロールが不十分である
    • 脊髄圧迫症状や骨折しそうな病変がない
    • 1か月以上の余命が期待できる
    • 十分な血液学的機能(白血球3000以上、ヘモグロビン9.0以上、血小板7.5万以上)を有すること
    • 放射線治療(外照射)や抗がん剤治療、分子標的薬やホルモン剤、ビスホスホン酸などとの併用も有効
    治療方法

    現在、主に外来で治療を行っており、1回の静脈注射で、1〜2分かけてゆっくりと注射するのみです。
    外来で治療を受けた後は、自宅へ帰宅可能です。
    体位の保持が不可能な患者さんでも治療は可能と考えます。

    注意事項

    注意事項

    効果は通常、投与後1〜2週後に見られます。
    10%前後で投与後3日以内に一時的疼痛増強が発現する場合があります。
    骨髄抑制(主に白血球および血小板)ピークは約8週後といわれています。
    投与後1週間の間に余分なSr.はほとんど尿中に排出されますので、1週間の間
    1. トイレの水を2回流す
    2. 男性も座位で用をたす
    3. トイレの後や血液付着の際はよく手を洗う
    4. 患者さんの下着は別個に洗濯をする
    以上4点に注意が必要です。
    患者さんの尿や血液が付着した場合は、必ず石鹸を用いて十分に洗浄してください。

    当院でのSr-89投与までの流れ

    当院での89Sr投与までの流れ

    当院への紹介について


    紹介の方法

     紹介状(化学療法、放射線治療を受けられていれば、出来るだけ詳しく)、除痛の方法(現在使用している鎮痛剤の種類・量など)適応を検討し、適応がありそうであればご本人もしくはご家族へ説明ののち、同意が得られた時点で薬剤を注文し、後日静脈注射を行います。
     なお、保険は利きますが、個人負担が3割負担の方で約10万円程度かかりますが、3ヶ月〜6か月間程度有効であり、その間の麻薬の使用による支払いと同程度の費用となります。

    お問い合わせ・ご連絡先

    長崎みなとメディカルセンター 放射線科(担当:南 和徳)

    TEL:095-822-3251(内線4202) FAX:095-826-8798

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