人生100年時代という言葉を聞くようになりました。昭和初期までの平均寿命は50年なかったのですが、感染症のコントロールなどで早い時期に亡くなる方が減り、今では世界有数の長寿国になっています。
寿命が長くなるにつれて高齢の方が増えてきますが、高齢になるほど、「がん」に罹患する危険度(リスク)が増えてきます。国民の2人に1人は生涯にがんに罹り、3人に1人の方がこれによって亡くなります。
「がん」が我が国の死因第一位となってから久しくなりました。もちろん、その間にも医療は進み、早期発見・早期治療で根治(完全に治る)する方も増えましたし、進んだ「がん」でも長く進行を抑えるような薬剤・治療法も増えてきました。正しいがん医療が適切に行われることで、多くのがん患者がより長期に、より元気な状態でいきることができるようになっています。
がん対策基本法の下、当院は地域がん診療連携拠点病院に指定され、地域におけるがん診療の中核を担っています。これからも、最適な医療を提供するとともに、正しいがん情報を提供できるように努めてまいります。
がん診療統括センター
センター長
峯 孝志